2015年元旦 久永だより1299 |
新年あけまして
おめでとうございます
旧年中は熱いご支援いただきありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2015年元旦
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市議会議員 久永良一 |
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ビジョン・哲学・システム
実践。検証。
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今年を学びの共同体による学校改革の大きな前進の年に!
津山の学校教育の問題、課題を総合的に解決する理論、学びの共同体の学校改革について、議会、教育委員会、教育関係者、保護者、市民の中での論議を行うと共に、研究や実践校の視察や学校訪問を重ねてきました。
津山市内の6校で学びの共同体にとりくんでいます。
この理論の概要を改めて、お知らせします。
ビジョン
(1)子供一人ひとりの学ぶ権利を実現する(子供が一人残らず学習に参加する)。
(2)子供たちが学び合い、教師たちも専門家として成長する。
(3)子供と親と地域から信頼を獲得し、連帯する
哲 学
(1)「公共性の哲学」
すべての教師が専門家として、最低年一回、全同僚に授業を公開する。
(2)「民主主義の哲学」
異なった人間同士が互いに聞き合う関係づくり。
(3)「卓越性の哲学」
教師も子供も常に最高のものを追求する。
システム
コの字型教室、男女混合4人グループ。
「グループ活動で大事なことは、問題がとけない子供が仲間に『教えて』と尋ねることである。
依存によって生まれるコミュニケーションを通して、わかる経験をする。
わかる経験は、知識の共有であり、子供同士に感情的・情緒的な結びつきや共感し合える関係が生起する。
だから子供たちの生活が落ちついてくる」
(「中学校における対話と協同」より)。
実 践
学びの共同体にとりくむ動機は様々。
いま、全国で小学校1500校、中学校2000校、高校200校で学びの共同体の教育実践が進められている、海外にも広がっている。
先進校・パイロット・スクールに、多くの教師が訪れ、そこで刺激され、とりくむきっかけとなっている。
しかし、毎日の実践は想定するよりも、困難が伴う、現場では、授業研究会、スーパーバイザーの指導などで、教師の指導力量の充実にとりくんでいる。
検 証
学びの共同体のとりくみが、定着した学校では、いじめ、不登校、暴力が激減し、学力格差が縮小し、学力が大きく向上している。
学びの共同体が優れた学校改革論であることは、多くの実践によって、検証されていると言って良いと思います。
牛久市へ視察
田村教育長らは、全校で学びの共同体にとりくんでいる、牛久市を視察します。
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2014年12月21日 久永だより1298 |
“木造化”で林業再生 地域がよみがえる
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木材の大幅な使用拡大
林業・木材産業は地域の基幹産業であり、国土と環境の守り手です。
しかし、林業は、大きな困難に直面しています。
外材依存から脱却し、地域材使用拡大へ林業と関連産業との連携を強めていくことが必要です。
12月議会で、林業振興による森林・地域経済再生を提起しました。
カギは材木の地産地消を徹底できるかどうか。
もう一つは、「外需」の大幅な拡大です。
地域材利用拡大のための組織を作る
地域材の地産地消と地域経済循環を大きくするための組織をつくることが重要です。
津山市内には、林業関連の企業、団体、業者が活動しています。
市内には、建物が5万棟あります、また、住宅の新築が毎年300件、住宅以外の建物が120件建っています。
また、改築、リフォームが多くあります、これらの建物には、地域産材使用が少ないのが現実と思います。
最近は、耐震性耐熱性が向上した木構造部材の開発が進んでいます。
公共施設の木造化も進みつつあります。
林業関連業者、各種施設管理者(所有者)、市民、設計士が集まり、森林の再生と地域材の地産地消について、協議を行うことが大切と考えます。
津山市長、津山市森林組合長、商工会議所会頭の3者がよびかけること、今年度内に、会合を持つことを提起しました。
林業促進を担う専門の担当をおくことも提起しました。
「組織づくりは重要。協議を行う、組織、人員等について検討する」と答弁(写真は、建設中の木造のショッピングセンター、特別養護老人ホーム)
燃料材としての使用
(1)バイオマス発電への供給について
「津山市内でも木質バイオマス発電の計画があることから、真庭市への間伐材などの供給についての検討は現在行っていない」(答弁)
(2)バイオコークス、木質パウダーについて。
調査費(12月議会提案)の目的は、「木材チップ等を圧縮することにより、高温での燃焼が可能になり、従来の石炭コークスに代わる用途開発が可能な「バイオコークス」と木材等を微粉砕することにより、化石燃料に近い扱いが可能となる「木質パウダー」に関しての生産状況等、現地調査の費用」
市外での需要拡大策
(1)「木の国美作ネットワーク」と協力し、新築住宅を借り上げ、モデル住宅とする取組みを行った、美咲町の2棟で実施、今後、総社市など2棟での事業を計画している。
(2)10月31日、東京都港区長と津山市長とで「国産材活用推進に関する協定」を締結した。市内からこの事業に取り組んでいただける事業者を募集している。
家具や内装材へ使用拡大
津山市が来年度設置を予定している「つやま産業支援センター」での対応も視野に入れ、今後検討する。
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2014年12月14日 久永だより1297 |
荒れた学校を、学びの共同体で建て直し、
学力が全国トップレベルに
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染谷郁夫教育長に聞く
牛久市は、平成22年度から全校(小学校8校、中学校5校)で、学びの共同体を導入しており、毎日、授業を公開し、全国から、多くの視察者があります。
文科省も見学にきている。
「学びの共同体」を導入したワケは、子供の荒れに対していろいろと指導するが、教師は、心身とも疲労するばかり、荒れはなくならない。
染谷校長(現教育長)は、荒れた学校を学びの共同体で立て直した岳陽中学校(静岡県)を視察、行く前は、本当の事かと思っていた。
しかし、岳陽中学校で、生徒の学校生活、授業を見、校長さんの話を聞くと、驚く事ばかり、本に書いてあることが、本当だったのです。
「こんなに荒れた学校で、学びの共同を導入しても・・・」も思っていたが、実際やっていくと、生徒の問題行動が激減し、学校は落ち着き、学力が、全国トップレベルまで向上、学校が大きく変ったのです。
ここまで来るには、一言では言えない、大変な苦労があったと思います。
校長に、辞令を渡し、「学びの共同体をやりますので、よろしく」から始まった
年度初めに、校長さんに、辞令交付とともに「今年度から全校で学びの共同体をやって下さい」と言う。
すぐに、「学びの共同体」の説明会を行う。月一回、校長の「学びの共同体」の勉強会を行い、ビジョンを共有している。
校長さんに「あなたも、毎日、子供のいい顔を見たいでしょ」と言っている。
とりくんでいると、子供が変ってくる、校長の表情も変った。
スーパーバイザー10人が、一週間、毎日、学校訪問
人が人を支え合うまちづくりを推進する市長が、子供同士が支え合う「学びの共同体」に感銘し、推進する教育長を支援している。
一週間、毎日10人のスーパーバイザーの招聘を行っている、驚きだ。
研究指定校はない
「年、一回、フランス料理を食べるようなことはしない」、毎日、公開授業研究会をやっている。
特別なことはしない。
市へ転入者が相次ぎ、人口が増加
牛久市は、非正規雇用が36%を占め、生活も雇用も厳しい。
子育て中の人が働きやすくするために、児童クラブは午後7時まで時間延長。
「学びの共同体」で子供たちを、学力面、生活面でしっかりと育てる。
無料塾を毎日実施。子育て真最中の転入者が増え、人口が増える。
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2014年12月7日 久永だより1296 |
中心市街地などでも木造の中高層ビルの建築が可能に
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国内初の2時間耐火認定
シェルター(山形市)が開発した耐火木構造部材(柱、梁、壁)が国の認定を取得(11月19日)、防火地域でも14階までの木造ビルが建てられることになりました。
国産材の利用拡大、地域経済の活性化につながると共に、森林再生促進の可能性が広がってくるものと思います。
壁は近日中に取得予定。
木造耐火構造部材
構造部材の中心部は集成材、その周りを石膏ボードで囲み、外側をさらに木材で覆った特許製品。
第三者機関の耐火試験で、1000度を超える耐火実験で、中心部は、まったく焦げなかった。
使用している材料は、これまで、燃えやすいとされてきた、桧や杉なども使える、すべての材料が国内どこでも買い求めることができる、特殊な工具を使用せず加工しやすい。
津山での可能性はあるか
ときわ園は、木造化ができませんでしたが、この耐火構造部材が使用できることになれば、特別養護老人ホームなど2時間耐火が要求される施設を木造で建築することができるようになります。
津山地域の材木が、この構造部材に使用できるか、製造が可能か、価格はどうか、設計・施工が可能か、などの課題があると思います。
セミナーを開催しましょう
この構造部材の利点、特徴について、説明を聞くことと、建物に使うことが、森林の再生にどう結びつくか、津山での可能性があるのか、建築基準法などの関係法令との関係、等々についてのセミナーを行う必要があります。
衆議院選挙の真っただ中
12月定例市議会開会
1日、本会議、25年度決算議案審査委員長報告、討論、採決
8日~12日、議案質疑、一般質問
15日~16日、常任委員会で議案審査
25日、本会議、委員長報告、討論、採決
決算議案6件反対
1日、末永議員が共産党議員団を代表して、25年度決算21件の内6件に反対討論を行いました。
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